J.K.ローリング著
ハリー・ポッター・シリーズ(第1巻〜第3巻)
第1巻:ハリー・ポッターと賢者の石
第2巻:ハリー・ポッターと秘密の部屋
第3巻:ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
(静山社・各1900円)


<ストーリー>
闇の力を持つ魔法使い、
ヴォルデノート卿は、魔法界の征服を企んでいた。
ある日、卿は、強力な魔法使いだった
ポッター家を襲撃し、ジェームズとリリーの夫婦を殺す。
しかし赤ん坊の
ハリー・ポッターだけは、その額には傷をつけたもののなぜか殺すことができず、
それどころか卿自身が大きなダメージを受けて打ち倒されてしまう。
ハリーはそれから、自分が魔法使いの子供である事も知らされず、人間の家で育てられる。
しかし11歳の誕生日、ホグワーツ魔法魔術学校からハリーのもとへ入学許可証が届く。
はじめて自身の出生の秘密を知るハリー。
彼はホグワーツで自分の居場所を得て、すぐれた魔法使いへと成長してゆく。
しかしヴォルデノート卿は、再び魔法界をこの手に支配する野望をいだきつつ
どこかで力をたくわえていた・・・


現在、圧倒的な人気を誇るハリー・ポッター・シリーズ、とうとう手を出してしまいました。
全7巻の予定で、02年1月現在、日本では第3巻まで出ています。(本国イギリスでは第4巻まで)
確かになかなか面白いです。
魔法の世界は細かいところまで良く書き込まれているし、ほど良いユーモアがどのページからも漂って来ます。
次々出てくるアイテムは、コンピューター・ゲームか「ドラえもん」を連想させます。
(私の気に入ったアイテムは、「吼えメール」と、魔法の自動車「フォード・アングリア」です。
特にこの自動車は、第2巻でハリー達の命を救ったあと、「野生化」して、森の中に消えてしまうのですが、
後々またストーリーにからんでくるんじゃないかとにらんでます。)
どの巻も謎解きストーリーのスタイルをとっているので、ぐいぐい読まされてしまいます。
そして、父母の仇にして闇の魔法使い、ヴォルデノート卿との戦いも巻を追うごとに緊迫してきます。

考えてみるとこの小説には、普段私が読んでいる本のような
心を病んだ殺人犯も、テロリストも、国際謀略も、見ただけで死ぬビデオも出てきません。
この本が売れているのは、そういうものが出ていないにもかかわらず、
大人が読んでそこそこ面白い小説であるためでしょうか。
逆にいわゆる「大人のエンタテインメント小説」がいかに血なまぐさくて不健全なものか、
改めて思い知らされたような気さえします。
と、言いながらこれからミネット・ウォルターズを読もうとしていますが・・・

このハリー・ポッター・シリーズ、ディテールは非常に良く書き込まれていますが、
基本的なストーリーはむしろシンプルで、ハリーが両親の仇であるヴォルデノートといかに対決してゆくのか、ですから
それがまた良いのでしょうね。

さて、第3巻のクライマックスでは、「意外な犯人」(というか内通者)が明らかになります。
言われてみればいくつかの手がかりはちゃんと読者の前に差し出されていました。
こんなところで、良いミステリを読んだときの、あの「騙される快感」を味わえるとは思わなかったので
これにはなかなかびっくりさせられました。

映画の第1弾が現在公開中ですが、子供をダシにして観にいこうかな〜。
第4巻の発売も楽しみですねえって、すっかりポッタリアンになってしまったような気がする。
(02.1.9.記)