このコーナーでは、Koukissが気に入った言葉を紹介させていただきます。

元気をなくしてしまった、あるいは元気をなくしそうな方々へ私から贈るメッセージです。

引用元を明らかにしますので、ご活用くだされば幸いです。

 

記入日:2007年3月10日(参考文献:西澤潤一、中村修二「赤の発見青の発見」、p.53、白日社、1600円)

・「問題は彼(中村修二氏)ほどの仕事ができないのに、大きなことを主張する人物が多すぎることでしょう。たくさんの研究費を出してもらいながら。それだけの成果を出せないというのは、本人の才能、努力はもちろん、何か問題があるように私は思います。

 研究というのはある面で非常に厳しいところがあって、いくら誤魔化しても、結局は本当のことしか残らないという面が、おそらく他のどんな分野よりも厳しい現実としてあります。ですから、とくに若い人はそのことを常に心の中に銘記し、行動しなければいけないと思いますよ。

 もう少し「当てる確率」を高めようとする努力をしなければならない。当てることのできない人間が研究をやったら命取りになるんだ、ということを肝に銘じなくてはいけません。そのことを自覚させるべきだと思います。」

 これも現、首都大学東京の学長であられる西澤潤一先生のお言葉です。確かに、会社の研究所などで仕事をしていると、やたらとはったりをかます人(こんな人は研究者でも技術者でもない)が結構います。こういう輩は、言うことはやたらとでかいし、根拠もなく自信満々に、自説を上司にぶつけるのですが、いざ開発が始まってみると実力が無いからやり方は悪いし、やり方が悪いので開発は必ず遅れますし、やたらと残業が多いし、しまいには自分の能力が無くて開発が遅れているのにそれを上司の人員配置のやり方のせいにしたりして周りの人間を巻き込みお手伝いまでさせ、更に大金を使います。そういう輩を重用してしまう上司にも問題がありますが、そんな上司も同じ手で上にのし上がっているので悪循環が続くわけです。

 

 

記入日:2007年3月10日(参考文献:西澤潤一、中村修二「赤の発見青の発見」、p.269、白日社、1600円)

・「これからの人たちは、よく自分を使いこなすことに努めていただきたい。何しろ資源のない日本では、皆さんの能力が国の興隆を決める。大きく言えば世界人類の将来を決めるのだから。すべての人が自己才能の発揮に努め、それらのすべてを集めていかなければ、人類の将来はない。隣の人と「競争」したり妨害したりしている暇はない。やるなら「競走」、フェアな競走でゆきましょう。そのためにも正当な自己評価がいる。」

 現、首都大学東京の学長であられる西澤潤一先生のお言葉です。研究に限らず、仕事、スポーツに通じる良いお言葉です。競って争う「競争」ではなく競って走る「競走」するのが大事なんです。同じ問題の解決に努力している他社の研究開発者を業界への影響力などの政治力などで蹴落とすのではなく、自分の知力と技術力で正々堂々と競走するのが大事なのではないでしょうか。もし、政治力を使って相手を蹴落としたり手柄をすべて自分達だけのものにするようなことをした瞬間、その人はもはや研究者でも技術者でもありません。虚構の栄誉はあっても誰からも尊敬されず、むしろ軽蔑されることでしょう。

 

 記入日:2006年6月8日

・「教育とは教えることではなく考えさせることだ。」(2006年6月1日放映NHK「プロフェショナル」)

 清水商業高校サッカー部監督のお言葉です。スポーツに限らず勉強、研究に通じる良いお言葉です。「人に(わかりやすく)教えることはできても理解させることはできない。」というお言葉を13年ほど前に私も恩師から聞きました。いくらわかりやすく説明しても聞いている本人が自ら頭を使って考えながら理解しないと結局、何も身につかないのです。

記入日:2006年6月9日

・「駄目になる会社は上から(上司から部下に)絶えず目標を与えている。それでは(会社も部下も)伸びない、自分で考えた目標ではないから。」(2005年日付不明放映テレビ東京「ガイアの夜明け」)

 PEC産業教育センターの山田日登志(やまだひとし)さんのお言葉です。これも会社だけでなく、スポーツ、勉強、そして研究を指導する上で重要なお言葉です。どこかの駄目になっている無線機器メーカーの上司の方々に教えたい良いお言葉です。「自分で考えて覚えた技術しか身に付かない。」というお言葉を昨日ご紹介したお言葉の発言者である清水商業高校サッカー部監督も仰られていたように記憶しております。

記入日:2006年6月16日

・「教育とは待つことだ。」(「日経エレクトロニクス」2006年6月?号)

 九州大学の都甲潔先生のお言葉です。研究、勉強、およびスポーツにおいて、肝心なのは「本人のやる気」だとKoukissは考えています。いくら指導しても肝心の本人のやる気が無いと何も身に付かないのです。また、指導している相手や仕事で組んだ相手に対し、急いで成果を求めてもろくな成果が出てきません。良い成果が欲しいのであれば相手を信じて待つべきだと思います。2,3日程度で出てくるような栄養にならない(研究能力の向上につながらない)インスタント食品のような成果と、もっと長い時間をかけて手間を惜しまずに素材から仕込んで身体をつくる栄養となる(研究能力の向上につながりかつ、その研究過程で新たな手法を発見できる)家庭料理や洋食屋さんの料理のような成果のどちらが欲しいですか。Koukissは迷わず後の成果を選びます。某無線通信機器メーカー研究所を見ていると、インスタント食品のような成果ばかりを社員に求めているようにしか思えません。仮にも研究所がこれではその会社の将来が危ぶまれます。危機に瀕しているときこそ、しっかりと地に足をつけた研究成果を待つべきでしょう。それには、指導者自身が努力を怠らずに日々、勉強、研究し、良い研究成果を見極める技術力を身につけるべきではないでしょうか。もし、その努力を怠るのであれば、自らの立場を辞するぐらいの勇気を持って欲しいものです。