金曜8時は今週のふりかえり第7回「サザンオールスターズ謝罪他」

日本海賊テレビは2015年1月16日、「金曜8時は、今週の振り返り」第7回を放送した。山内和彦氏、石川公彌子氏がゲストである。林田力が司会した。今回のテーマはパリ出版社襲撃事件、サザンオールスターズの謝罪、佐賀県知事選挙、政府予算案、危険ドラッグである。

シャルリー・エブド事件はテロが批判されるべきは当然として、シャルリー・エブドの掲載内容が表現の自由に値するかという議論も出た。フランスではヘイトスピーチを規制するが、ユダヤ人へのヘイトスピーチが念頭にあり、ムスリムへのヘイトスピーチは緩いというダブルスタンダードがあるのではないか。

911同時多発テロ後にアメリカは一挙にテロとの戦い一色になった。人権侵害がテロ防止名目で正当化された。今度はフランスが、そのようになる可能性がある。フランス革命の理念は自由・平等・博愛であるが、博愛がムスリムにも開かれたものか試されている。

ベルギーでも銃撃事件があった。EUレベルでテロとの戦いムードが進む危険性がある。EUは国家の発展型と賛美する論調もあるが、民主主義の観点では国家に劣る。EUレベルで人権の規制が急速に進む危険がある。

サザンオールスターズ謝罪については一部の左翼が自分達のヒーローとして持ち上げすぎたことが誤りではないかと議論された。サザンオールスターズ自身は右も左にもバランスを取ろうとしている。左翼には天皇の憲法擁護発言を、お墨付きのように使う人もいる。天皇の政治利用であり、右翼とメンタリティは変わらなくなる。

佐賀県知事選挙は無所属新人の山口祥義・元総務省過疎対策室長が、樋渡啓祐・前武雄市長(自民・公明推薦)らを破り初当選した。この結果は安倍政権には打撃になる。しかし、樋渡候補は行政改革推進という進歩的な面がある。竹原信一・元阿久根市長も評価していた。既得権擁護の古い保守が勝っただけと否定的な評価を下すことも可能である。佐賀県知事選挙を佐賀の乱になぞらえる向きがある。佐賀の乱は不平士族の反乱である。まさに既得権擁護の戦いである。

佐賀県知事選挙は農協改革が争点になった。安倍政権の農協改革には反対するとしても、既存の農協を維持することが良いという訳ではない。農協の既得権擁護と消費者や農家の利益は同じではない。

佐賀県知事選挙のような地方の反乱は今後も続くのではないか。衆院選の山梨県の小選挙区も同じ見方が可能である。山梨県は非自民候補が小選挙区を制した。山梨県は小選挙区の定数3から2に削減された。定数削減の地域の怒りが影響したのではないか。

島谷幸宏候補は市民運動界隈では期待されたが、三つ巴にもならなかった。原発やオスプレイばかりで県民の感覚と離れていた。やはり生活がどうなるかが関心事である。左派の候補は経済に弱いイメージがある。

政府予算案は介護の切り捨てが問題視された。ボランティアの活用を説くが、家庭だけで済まないから介護を社会化した。それに逆行する。

危険ドラッグは薬事法改正で規制が強化された。包括指定によって脱法ドラッグをなくした。その分、危険ドラッグ売人は地下に潜った。危険ドラッグは何が入っているか分からず、危険性が高い。救急搬送されても対処が難しい。

危険ドラッグ原料の多くは中国から輸入される。水際での阻止が期待されるが、実効性を高めるためには中国の捜査当局との協力が不可欠である。しかし、安倍政権の姿勢では難しい。中国から危険ドラッグ原料が輸入されているという事実は国民感情を悪化させ、強硬論に傾かせるが、そのような単純な話ではない。



林田力

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